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コラム#07 旬の味覚を楽しむ 賢くおいしく食べたい春野菜 コラム#07 旬の味覚を楽しむ 賢くおいしく食べたい春野菜

野菜ソムリエプロに聞いた
旬野菜の魅力

徐々に暖かくなるこれからの季節。お店にはさまざまな春野菜が並び始めています。
実は旬の食材にはおいしさだけではなく、体にもうれしい栄養も詰まっていることをご存知でしょうか?
そこで野菜や果物の専門知識を身につけたスペシャリスト「野菜ソムリエプロ」の資格を持つ料理研究家の牛原琴愛先生に、料理教室やセミナーで好評を得ている、旬の食材の魅力についてお話しいただきました。

料理研究家の牛原琴愛先生

そもそも、旬とは?

旬というのは、その野菜の成長に適した季節ということ。そのため農薬や肥料が少なくてもきちんと育ち、収穫量が多いので、価格も安くなっています。

また、例えば冬が旬のほうれん草は、夏のほうれん草に比べて、栄養価が3倍も高いと言われるなど、旬の野菜には栄養がたっぷり含まれています。最近はさまざまな野菜が一年中売り場に並んでいるため、いつが旬なのか分からない野菜も多いと思いますが、旬を知っておくと、栄養を効率的に摂ることができるのです。

そして旬の野菜には季節による体調の変化を助ける働きもあります。
例えば、ナスやトマト、きゅうりなどの夏野菜は水分を多く含んでいるため、暑くなった体を体内からクールダウンすることができますし、冬の野菜は糖度の高い野菜が多く、体を冷やしにくいと言われています。

ナスやトマト、きゅうりなどの夏野菜

料理教室やセミナーで多い質問は?

まずスーパーには一年中、色々な野菜が並んでいるので、旬の野菜が分からなくなっている方が多いですね。春野菜ですと、アスパラガスや山菜などの芽物野菜、春キャベツや春にんじん、冬春トマトなど「春」が付く野菜、新じゃがいもや新玉ねぎ、新ごぼうなど「新」が付く野菜が、春野菜の代表格です。

次に選び方も聞かれることが多いですね。例えば春キャベツ。通常のキャベツはぎっしりと葉が詰まった重いものが良いとされていますが、春キャベツは縦長で、ふんわりと軽いものが良いとされています。あと、春にんじんは芯をチェックしてみましょう。芯が大きいものは時間が経過している証拠です。芯が小さいものを選ぶと良いでしょう。

キャベツ

最後に保存方法です。通常のじゃがいもや玉ねぎは収穫後に貯蔵をして、水分を飛ばしているため日持ちしますが、新じゃがいもや新玉ねぎは収穫後すぐに出荷されるので、水分を多く含んでいます。そのため普通のじゃがいもや玉ねぎのように常温で保存をすると、傷むのが早いので、冷蔵庫に入れて保存をしましょう。

また芽物野菜は、名前の通り「芽」になりますので、収穫後も成長を続けています。そのため、劣化のスピードも早いと覚えておきましょう。
春野菜は一度にたくさん買い込むのではなく、必要な分だけ買うのがおすすめです。

春野菜のおいしさを活かした料理とは?

春野菜は冬の寒さにさらされることで甘味を蓄え、みずみずしく、柔らかいのが特徴です。普段は加熱調理をする野菜でも生で食べられたり、普段と違う食感を楽しんだりすることができます。

春野菜をたくさん摂りたいという方はスープにチャレンジしてください。作り方は簡単。水を張った鍋に春野菜を入れて煮込み、塩や少量のコンソメで味を整えるだけ。余ってしまった春野菜をすべてスープにしてもOK。春野菜からおいしい出汁が出るので、これだけで味わい深いスープになりますし、春野菜の栄養を余すところなく摂ることもできます。パンに合わせて朝ごはんにするのもいいでしょう。

春野菜のスープ

また、春野菜はパンとの相性も抜群です。春野菜と相性の良いオリーブオイル、マヨネーズ、辛子、チーズなどはパンにもピッタリ。サンドイッチにするときは春野菜から出る水分を吸わないよう、パンにあらかじめマヨネーズやバターを塗っておくと湿りづらくなります。

おすすめの春野菜レシピをご紹介!

以下に、ヤマザキッチンでご紹介している春野菜を使ったおすすめのレシピをピックアップしました。

1つ目は「たっぷり春野菜のサンドイッチ」。
水分をたっぷり含んだ柔らかい春キャベツは、旨味や甘味を味わえるので生で食べるのがおすすめです。「たっぷり春野菜のサンドイッチ」で、ほくほくとしたじゃがいもとクリーミーなアボカド、春キャベツのシャキシャキとした食感の違いを楽しんでください。

たっぷり春野菜のサンドイッチ

2つ目は「春野菜とえびのサラダ」。
サヤと実、両方の食感を楽しめるのがスナップエンドウ。実がぷっくりしたものの方がより甘さを楽しむことができます。また春のかぶは、柔らかく火が通りやすいので蒸し野菜にぴったり。どちらも蒸すことで野菜の旨みや栄養素を閉じ込めることができます。

春野菜とえびのサラダ

3つ目は「にんじんと新玉ねぎトースト」。
玉ねぎのスライスは辛味を抜くために水にさらすことがありますが、新玉ねぎであればスライスした後に空気にさらしておくだけで、十分辛味を抑えることができるので、玉ねぎの辛味が苦手という方にもおすすめです。

にんじんと新玉ねぎトースト

最後は「春色ボリューム野菜サンド」。
水分を多く含んだ春にんじんは、みずみずしくて柔らかく、甘みが強いのが特徴。生の方がより食感を楽しむことができます。「春色ボリューム野菜サンド」のようにお酢と和えると、春にんじんの甘みがより引き立ちます。

春色ボリューム野菜サンド

おいしくて、春野菜を楽しめるのは今の時期だけ。毎日の食卓に上手に取り入れてみてください。

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