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コラム#16 紅茶を知ってより楽しく♪おうちでできるアフタヌーンティーのススメ コラム#16 紅茶を知ってより楽しく♪おうちでできるアフタヌーンティーのススメ

近頃「ヌン活」という言葉が定着しつつあるほど、アフタヌーンティーを楽しむ人が増えています。
今回は、そんなアフタヌーンティーには欠かせない「紅茶」に注目。
管理栄養士・フードコーディネーター、日本紅茶協会認定ティーインストラクターの資格を持ち、各種イベントでティーセミナーを開催されている島田順子さんに、紅茶の基本的な知識や、お家で楽しめるお手軽アフタヌーンティーについてお話しいただきました。

そもそも紅茶とは?

紅茶は、緑茶や烏龍茶と同じ「カメリア・シネンシス」という植物の葉を使って作られます。

発酵の違いによって紅茶・烏龍茶・緑茶に分かれますが、世界中で「チャ」「チャイ」、もしくは「テ」「ティー」の呼び名で親しまれ、水を除いて世界で最も飲まれている飲料と言われています。
茶の原産は中国で、陸路(シルクロード)から伝わった地域が「チャ」「チャイ」、海路を使って伝わった地域が「テ」「ティー」の呼び名で親しまれているそうです。紅茶の歴史やルーツを少し知るだけでも、いつもとは一味違った紅茶の楽しみ方ができそうですね♪

紅茶の種類

紅茶は大きく分けると下記の三種類に分かれます。

◆インドの「ダージリン」やスリランカの「ウバ」など、土地の名前が付いた“ピュアな紅茶”
最近では日本国内で作られた「和紅茶」も出回るようになり人気が高まっています。
世界三大紅茶とは前述のダージリンとウバに加えて、中国の「キームン」を加えた3種類です。

◆様々な地域でとれた紅茶をブレンドして作る“ブレンドティー”
「イングリッシュブレックファースト」や「アフタヌーンティーブレンド」など、各ブランドやメーカーのブレンダーさんが、その年に採れた紅茶の味を見極めブレンドし、味を一定に保ちます。

◆香りを付けた“フレーバードティー”
皆さんがよく知る「アールグレイ」はベルガモットという柑橘のフレーバーを付けた、最も古く有名なフレーバードティーです。イギリスのグレイ伯爵にちなんで名づけられました。

これら三種類の中で一般的に飲まれているのは「ブレンドティー」や「フレーバードティー」で、メーカーや販売店オリジナルで様々なブレンドやフレーバーの趣向を凝らしています。
皆さんも様々な紅茶を試してみて、ぜひお気に入りの紅茶を見つけてくださいね。

おうちで楽しむ紅茶

ロマンチックな紅茶の世界をおうちでも楽しめるよう、基本的な紅茶の淹れ方と美味しく淹れるためのポイントをご紹介します。

【基本的な紅茶の淹れ方】
まずは、紅茶を淹れるためのティーポットを用意します。出来上がった紅茶を、数回に分けて食卓で楽しむ際には、セカンドポットも用意しましょう。

1.新鮮な水を沸騰させる。その間にティーポットを温める。
※温めるためのお湯はウォーターサーバーなどのものでもOK!
2.ティーポットが温まったらセカンドポットへお湯を移し、ティーポットに茶葉を人数分入れる。 (1人分:2~3g) 3.1の沸騰したお湯を2のティーポットに注ぐ。(1人分:150ml) 4.2~3分後、セカンドポットに入れたお湯は捨て、ティーポットの茶葉をスプーンで軽く浮かせてから茶こしを使ってセカンドポットへお茶を移す。

紅茶は淹れ方によって風味が大きく異なる飲み物です。
ポイントは2つ。「新鮮な水を用意する」ことと「しっかり沸騰させる」の2点です。

1つめの「新鮮な水」というのは水道水のことです。出来るだけ多く空気が入っている事が重要なので、蛇口から注いですぐの水を使いましょう。
ウォーターサーバーやペットボトルの水は空気があまり含まれておらず、紅茶の成分が抽出しにくいため、ぜひ水道水をお使いください。気になる方は、浄水器を通した水がおすすめです。

2つめの「しっかり沸騰させる」というのは、紅茶の美味しさの成分であるタンニンに関係しています。タンニンは80度以上で溶け出しやすい性質があるため、抽出している間、いかに“80度以上を保てるのか”がポイントとなります。しっかり沸騰させた新鮮な水を使うと、茶葉が湯の中で上へ行ったり下へ行ったりします。
これを「ジャンピング」と呼んでいて、このジャンピングが紅茶の美味しい成分をしっかり抽出させるには大切です。電気ケトルなら湧ききるまで、やかんなら5円玉くらいの大きな泡が出るくらいまで沸騰させた湯を使うのがポイントです。

紅茶を淹れる際は上記のようなメモリのついているガラスポットだと、お湯の量もわかりやすくジャンピングの様子も良く見えます。

蒸らし時間は細かい茶葉やフレーバードティーは2分程度、大きな茶葉は3分程度、そしてミルクティーにする場合には4分程度がおすすめです。
冬など気温が低い時は、蒸らしている間も「ティーコージー(ポットにかぶせるカバー)」を使うと温度が下がりにくいですよ。

蒸らし終わるタイミングで茶葉を濾しながらもう一つのセカンドポットに移すと、時間が経っても渋みが出ずに最後まで美味しくいただけます。

セカンドポットはティーカップと同じメーカーで揃えたりお好きなものを用意して楽しみましょう♪

アフタヌーンティーとは?

さて、近年話題のアフタヌーンティー。これはイギリスの貴族が始めた習慣で、夕食の時間が遅いヨーロッパの貴族たちが軽食を摂るために始まったと言われています。
セイボリー(塩気のあるサンドイッチなど)とスイーツ、そして焼きたてのスコーンが揃っているものをアフタヌーンティーと呼んでいます。

ヤマザキッチンのレシピと楽しむ おすすめアフタヌーンティー

そんなアフタヌーンティーをおうちでも気軽に楽しんでみませんか?
セイボリーとしてのサンドイッチ、甘い系のフィンガーフーズ(一口サイズのスイーツ)を用意して、出来れば紅茶も2~3種類用意すればアフタヌーンティー気分もぐっと盛り上がります!

用意する紅茶は、最初はあっさりとしたダージリンや和紅茶など、次にフレーバードティー、最後にミルクティーに合うアッサムティーなど、だんだん濃いものにすると味わい深く飲むことができます。
本場イギリスでは基本的にティーカップは変更しないのですが、この順番ならカップを替えなくても前の紅茶が味の邪魔をしないので美味しく楽しめます。
また、ティーコージーをかぶせておけば30分以上温かい状態を保てるので、最初に全て淹れてしまってから、ゆっくりお好きな紅茶を楽しむのも良いでしょう。

日本のアフタヌーンティーでは、3段のケーキスタンドなどを使うことが多いですが、もともとは出来たてをバトラーが運んでいたそうで、ケーキスタンドにこだわらなくても、「ティーカップ&ソーサー」「ティーポット」「デザート用のお皿」「カトラリー」があれば立派なアフタヌーンティーになりますよ♪

“おうちアフタヌーンティー”におすすめのレシピはこちら!

【セイボリー編】

セイボリーは最初に食べるメニューとなり、合わせる紅茶は癖がなくあっさりとしたストレートで楽しむタイプがおすすめです。
〇ダージリン、和紅茶、アフタヌーンティーブレンドなど

【スイーツ編】

スイーツ系のパンレシピには「アッサム」や「ウバ」のようなコクのある紅茶がよく合います。これらの紅茶は、しっかりとした渋みと厚みのある味わいが特徴で、甘いスイーツや生クリームの風味とも好相性。濃厚な甘さを引き締めて後味をスッキリさせてくれます。
またミルクティーにするとまろやかさが加わり、リッチな美味しさも味わえますよ。
フレーバードティーを選ぶなら、スイーツの味を邪魔しないシンプルなものがおすすめです。
〇アッサム、ウバ、アールグレイなど

ご紹介したレシピに+αとして、スコーンも一緒に用意するとアフタヌーンティー感がぐっと上がります。お好きなジャムとイギリスの伝統的なクロテッドクリームを添えれば、より本格派に♪

ホテルやカフェのアフタヌーンティーも素敵ですが、お友達やご家族、または一人で気兼ねなく楽しめるおうちアフタヌーンティーもぜひ楽しんでみてくださいね。

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