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夏に負けない!スパイスカレーとパン 夏に負けない!スパイスカレーとパン

パキスタン・イスラム共和国ラホール パキスタン・イスラム共和国
ラホール

夏に負けない!
スパイスカレーとパン

羊、牛、鶏、魚介、豆、野菜……メインの素材やスパイスの組み合わせにより、無数の味が存在するパキスタンカレーの中でも定番の「マトンコルマ」。生の生姜と青唐辛子をトッピングするのが現地流。伝統的な平パン「ロティ」と一緒に食べれば、おいしさも倍増する。
撮影:牧田健太郎

月刊ダンチュウ[dancyu]2021年 8月号

月刊ダンチュウ[dancyu]
2021年 8月号
編集タイアップ企画より

羊、牛、鶏、魚介、豆、野菜……メインの素材やスパイスの組み合わせにより、無数の味が存在するパキスタンカレーの中でも定番の「マトンコルマ」。生の生姜と青唐辛子をトッピングするのが現地流。伝統的な平パン「ロティ」と一緒に食べれば、おいしさも倍増する。
撮影:牧田健太郎

月刊ダンチュウ[dancyu]2021年 8月号

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2021年 8月号
編集タイアップ企画より

夏に負けない!スパイスカレーとパン
パキスタン・イスラム共和国ラホール パキスタン・イスラム共和国ラホール

夏に負けない!スパイスカレーとパン

*取材協力:「カラチの空」埼玉県八潮市中央1-7-11 ☎︎048-933-9888 現地そのままの味で知られるパキスタン料理の名店。
www.yashio-karachinosora.com

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「わが国のハートだよ」。パキスタン第2の都市・ラホールの人々は、自分の街をそう表現する。ムガル帝国の遺産が残る古都であり、文化や芸術の中心地。だが、彼らの自慢は何よりも笑顔とホスピタリティーにあふれた暮らしそのもの。旅人との楽しげなやりとりも日常の光景だ。

美食の街でもあり、ここでパキスタン料理に魅せられたという人も少なくない。スパイス文化圏の一角で、特にパキスタンカレーは日本でも有名だが、その特徴は隣国インドとひと味違う。多種大量のスパイスをホールのまま煮込む料理が多いのだ。

代表格が「マトンコルマ」。骨付きのマトンをトマト、香味野菜、スパイスと煮込んだ濃厚なカレー。じっくり引き出されたスパイスの香りと滋味が肉や野菜の旨味の中で花開き、何層もの美味を生む。夏の猛暑も吹き飛ばすホットな味わいだ。「食べれば元気が出るのが、この国の料理なんだ」と住民たちは胸を張る。

食べ方は鍋のよう。大皿に盛り、皆で分け合う。食卓は大勢で囲むものと信じるラホール人のお気に入りのスタイルだ。その脇に必ずあるのが、全粒粉の平パン「ロティ」。生地を発酵させてから焼くナンよりずっと素朴だが、小麦の味がダイレクトに伝わるこのパンなくして、パキスタン流スパイスカレーの味は完成しない。

英国統治の歴史がある土地。実は食パンも人気で、台所に1斤(きん)ならぬ3斤棒を常備している家も多い。来客があれば、いつでも茶(チャイ)と食事でもてなす人々。手軽なサンドイッチはそんなときの強い味方で、大量の食パンもすぐなくなってしまうという。

さて、そんなラホールで楽しみの一つが朝食パーティー。友人や親族同士がサンドイッチやサラダ、残り物のカレーなどを持ち寄り、一日の最初の食事を賑やかに楽しむのだ。暑い夏も、辛い日々もこうして笑顔で乗り越えてきた。その食卓こそ、まさしくパキスタンのハートである。

おススメのパン
ロイヤルブレッド

パキスタンで大定番の食パン料理!「クラブサンドイッチ」

パキスタンで大定番の食パン料理!「クラブサンドイッチ」

アメリカンクラブハウスサンドとは、ひと味違う。ゆで鶏のマヨネーズ和えと野菜、ゆで卵の組み合わせが絶妙!

英国食文化の影響もあり、食パンが日常的に親しまれているパキスタン。サンドイッチは人気の軽食で、ラホールではストリートフードの代表格でもあります。なかでも定番中の定番が「クラブサンドイッチ」。にんにくと黒胡椒が香るゆで鶏のマヨネーズ和えが味の決め手で、トマトやレタスなどの野菜、ゆで卵、トーストした食パンとの組み合わせが絶妙。アメリカンクラブハウスサンドとはひと味違うおいしさが楽しめます。

おススメのパン
ロイヤルブレッド

材料(1皿分)

ロイヤルブレッド(8枚切り) 3枚
鶏むね肉(皮なし) 70〜80g
ゆで卵 1個
トマト 1個
きゅうり(なくても可) 1/8本
レタス 1枚
キャベツ 1/2枚
にんにく 1片
マヨネーズ 大さじ1
小さじ1/4
黒胡椒(ホール・粗挽き) 各少々

作り方

  1. ゆで卵、トマト、きゅうりはスライスし、レタスは食べやすい大きさにちぎります。キャベツはせん切りにし、軽く塩(分量外)もみします。
  2. 鍋に水500ml(分量外)とにんにく、塩、黒胡椒(ホール)を入れて火にかけ、沸騰したら鶏むね肉を加えて弱めの中火で約10分ゆでます。肉に火が通ったら鍋から取り出し、細かく裂いてボウルに入れ、マヨネーズ、黒胡椒(粗挽き)を加えて混ぜます。
  3. ロイヤルブレッドは、トースターなどでこんがりと焼きます。
  4. ③のロイヤルブレッド1枚の上に、②、①のキャベツ、レタスの半量をのせたら、ロイヤルブレッド1枚をかぶせ、その上に①のレタスの残り、トマト、きゅうり、ゆで卵をのせ、残りのロイヤルブレッド1枚をかぶせます。
  5. ④のサンドイッチの耳を切り落とし、斜め十字に切って4等分にします。バラバラにならないように、それぞれ上から楊枝を刺して器に盛りつけ、お好みでサラダやフライドポテト(ともに分量外)などを添えます。

ひとくちメモ

味の決め手は、作り方の②。ゆで鶏に、にんにく、黒胡椒の風味をまとわせることで、おいしさが膨らみます。パンの耳は、お好みで切り落とさなくてもOK。合わせる飲み物は、スパイスを効かせたミルクティーのチャイがお薦めです。

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