イタリア共和国
トスカーナ州
秋の食卓、
旬の味覚とパンの幸せ!
トスカーナの秋の味覚「ポルチーニ茸のソテー」に、イタリア食事パンの定番・チャバッタを添えて。ポルチーニ茸のソテーはパスタ仕立てで供されることも多いが、それでも食卓にはパンが添えられるのがイタリア流。
撮影:今清水隆宏
月刊ダンチュウ[dancyu]
2022年 10月号
編集タイアップ企画より
トスカーナの秋の味覚「ポルチーニ茸のソテー」に、イタリア食事パンの定番・チャバッタを添えて。ポルチーニ茸のソテーはパスタ仕立てで供されることも多いが、それでも食卓にはパンが添えられるのがイタリア流。
撮影:今清水隆宏
月刊ダンチュウ[dancyu]
2022年 10月号
編集タイアップ企画より
イタリア共和国トスカーナ州
秋の食卓、旬の味覚とパンの幸せ!
*取材協力:「リストランテ アクアパッツァ」東京都港区南青山2-27-18 パサージュ青山2階 ☎︎03-6434-7506 イタリア料理界のグランシェフ、日髙良実さんがオーナーの店。
https://acqua-pazza.jp
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旬の味覚と出合う旅──イタリアに深く根づいた文化である。家族、友人、はたまた恋人と車を駆り、道中の景色や出来事を心で分かち合いながら、その時季おいしいものを産地まで食べに行く。食を何より愛する彼らにとって、それは一番幸福な時間を求める旅なのかもしれない。
イタリア中部トスカーナ州の秋。なだらかな斜面に小麦畑やオリーブ畑、葡萄畑が連なる丘陵地帯は、そんな多くの訪問客で賑わう。お目当ては、きのこの王様・ポルチーニ茸。町や村によっては収穫祭で盛り上がり、レストランは豊かな森の恵みを惜しげもなく使った特別メニューを出す。
料理はシンプル。採れたてを丸ごとグリルにしたり、サラダにしたり……。オリーブオイルでさっと炒めた「ポルチーニ茸のソテー」も定番の一つ。魅惑の食感の中に濃厚な香りや旨味が凝縮された一品は、だしまで美味。パンにのせて味わえば、秋が体にしみ入るようだ。「パンが進んで仕方ない」と言いながら、食事と尽きない会話を楽しむ人々は皆、満面の笑みである。
そもそもこの国で、料理とパンは切り離せないもの。食事の始まりにも、もちろん料理と合わせても、とにかくパンをよく食べる。パンも料理も一緒に味わってこそ、おいしさが膨らむものが多いのだ。
パンの種類は千種類以上とも言われ、地方に行けば大半のイタリア人が知らない、その土地ならではのパンも未だに残る。料理との組み合わせもほぼ無限大。味わうべき幸福は、誰の人生にもたっぷりあるということだろう。
さて、トスカーナの丘が秋色に染まる10月。澄んだ空気の中で眺める朝の美しさは格別なものだ。一方、町中で繰り広げられるのはイタリアのごく普通の日常。教会の鐘が鳴り、家々やバールからパンとコーヒーの香りが漂い、人々は短いが心が通う挨拶を交わす。これもまた誰もが大切にするこの国の文化。日々の豊かな時間である。
おススメのパン
アレンジ自由自在!イタリアの食パンサンド「トラメッツィーノ」
素材のおいしさがパンで生きる。シンプルで味わい豊かな一品です
「トラメッツィーノ」は、イタリアの食パンとも言える四角いパン“パンカッレ”でつくるサンドイッチ。ピエモンテ州トリノ生まれとされていますが、今や各地のバールで定番の軽食です。今回のレシピは、しっとりなめらかな食パンにツナやモッツァレラ、トマトなどイタリアでおなじみの具材をのせ、調味料はオリーブオイルと塩だけ。日本の家庭にぴったりのアレンジでお届けします。
おススメのパン
材料(1人分)
ロイヤルブレッド(8枚切り) |
2枚 |
ルッコラ |
5〜6枚 |
トマト(厚さ7mmの輪切り) |
1枚 |
モッツァレラチーズ (厚さ5mmのスライス) |
2枚 |
ツナ(ノンオイル) |
小1缶 (70g) |
白いんげん豆(水煮) |
14〜15粒 |
黒オリーブ |
5粒 |
塩 |
適量 |
オリーブオイル |
少々 |
作り方
- ボウルにツナ、白いんげん豆、種を取って食べやすくスライスした黒オリーブを入れ、塩とオリーブオイル各少々をふってさっくり混ぜ合わせます。
- ロイヤルブレッド1枚の上にルッコラを敷き、トマトをのせて塩少々をふり、モッツァレラ、①を順にのせます。
- 食べるときは、②にもう1枚のロイヤルブレッドをかぶせてサンドイッチにし、食べやすく切ってからどうぞ。
ひとくちメモ
マヨネーズなどを使わなくても十分おいしい!サラダ感覚のサンドイッチ。しっとり柔らかで風味豊かな食パン、フレッシュな具材が味の決め手です。