ドイツ連邦共和国
“ハムとパンの国”の
おいしいレシピ!
多彩なハム・ソーセージ、パンが並ぶドイツの伝統的な食事スタイル「カルテスエッセン」。食べ方は、人それぞれが自由にパンと具を組み合わせるのが基本。手前はライ麦パンのプンパーニッケルにバターを塗り、ピスタチオ入りソーセージ、ピクルスをのせたオープンサンド。
撮影:松島 均
月刊ダンチュウ[dancyu]
2023年 4月号
編集タイアップ企画より
多彩なハム・ソーセージ、パンが並ぶドイツの伝統的な食事スタイル「カルテスエッセン」。食べ方は、人それぞれが自由にパンと具を組み合わせるのが基本。手前はライ麦パンのプンパーニッケルにバターを塗り、ピスタチオ入りソーセージ、ピクルスをのせたオープンサンド。
撮影:松島 均
月刊ダンチュウ[dancyu]
2023年 4月号
編集タイアップ企画より
ドイツ連邦共和国
“ハムとパンの国”のおいしいレシピ!
*取材協力:「Bitte(ビッテ)」東京都千代田区永田町2-9-6十全ビル1階 ☎03-3597-4258 現地で修業したシェフによるドイツ&ヨーロッパ料理店。
bittebitte.jp
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「そりゃあ大昔から食べてるんですから」。ドイツハムのおいしさに感動していると、あるドイツ料理シェフは当然ですと言わんばかりに胸を張った。事実、ドイツは長い歴史と文化を誇るヨーロッパ屈指のハムの国。日本におけるハム、さらにソーセージの普及にも大きな影響を与えてきた。
そんなドイツでもう一つ、奥深いのがパン文化。小麦、ライ麦、雑穀入りや種子入り……。味も形も個性豊かで、その種類は全土で3000種とも言われている。
ハム・ソーセージとパン。この二つは、今も昔も変わらないドイツの食卓の中心だ。特に朝食と夕食は複数のハム・ソーセージとパンが並ぶ「カルテスエッセン」が定番。これは直訳すれば「冷たい食事」の意味で、食べ方は薄くスライスしたパンにバターを厚めに塗り、好みのハムやソーセージ、ディップ類、チーズ、ピクルスなどを“重ねる”オープンサンドスタイルが基本。パンの上で、多彩な味や食感が響き合う。シンプルでありながら食べ方にさすがの工夫があり、一人一人が自分だけのおいしさを追求する職人のようにも見えてくる。
職人といえば、熟練した技を磨くマイスター制度が脈々と続くドイツ。ハム・ソーセージにもパンにも、その道のマイスター(匠)たちの名人芸が生きている。見た目はいつも同じようで地味にも思えるカルテスエッセンだが、一つ一つがプロの味。家族で囲めば、冷たさよりむしろ温もりを感じさせるおいしさ。文化と美味が溶け合った、この国ならではの食卓だ。
さて、そんなドイツの朝。街角のパン屋さんは早くから店を開け、焼きたてのパンを買い求める住民たちを迎える。ドイツ人にとって朝食は大切。余裕がある日には、ハム・ソーセージはもちろん、パンの友を何種類も用意して、ゆっくりと楽しむ家庭も多いという。質実剛健と言われるドイツ人だが、彼らの守ってきたものは、何だかとても贅沢に思えるのだ。
おススメのパン
本場の味を楽しむ!「ソーセージとザワークラウトのオープンサンド」
毎朝のパンとソーセージが、ぐっとおいしくなるレシピ
各地に郷土色豊かなハム・ソーセージがあるドイツ。今回はハーブが香る、バイエルン州ニュルンベルクの名物・ニュルンベルガーソーセージのサンドイッチをモチーフに、日本の家庭でつくりやすくアレンジしたレシピをお届けします。香ばしく焼いたソーセージにまろやかな手づくりザワークラウト、しっかりとした食感と食べごたえのあるトーストが一体となったおいしさです。
おススメのパン
材料(1人分)
超芳醇(6枚切り) |
1枚 |
ソーセージ (あればニュルンベルガーソーセージ) |
3本 |
ザワークラウトの煮込み(※) |
適量 |
サニーレタス |
1/2枚 |
※[ザワークラウトの煮込み] (作りやすい分量) |
|
キャベツ |
1/2個 (約500g) |
塩 |
小さじ2 (約10ℊ) |
玉ねぎ |
1/4 個 |
ベーコン |
3枚 |
チキンコンソメ(キューブ) |
1個 |
ローリエ |
1枚 |
作り方
- 最初にザワークラウトを作ります。熱湯をかけて殺菌した大きめのボウルに、せん切りにしたキャベツを入れ、塩をふってしんなりするまで手でもみ込んだら、表面をラップで覆って重石をします。数時間すると水分が出てきますが、水分が十分に上がってこない場合はキャベツ全体が浸かるまで水(分量外)を足し、再び表面をラップで覆って室温で3日(夏なら1日)ほど置いて発酵させます。味見をして、酸味が足りないようならさらにラップをしたまま数日置いて熟成させます。
- ザワークラウトの煮込みを作ります。①の水気を切り、スライスした玉ねぎ、ざく切りにしたベーコン、チキンコンソメ、ローリエとともに鍋に入れ、水(分量外)をひたひたに注いで火にかけ、沸騰したら吹きこぼれないように火を弱め、キャベツがとろりとするまで30分ほど煮ます。
- フライパンを弱火にかけ、ソーセージを入れて焦がさないように転がしながら、全体に焼き色がつくまで焼きます。
- 超芳醇をトースターでこんがりと焼いたら器にのせ、サニーレタス、②の適量、③を順にのせます。
ひとくちメモ
ザワークラウトの煮込みは、煮沸消毒した耐熱性の保存瓶や密閉容器に入れて冷蔵庫で約2カ月間、保存可能です。サラダや肉料理の付け合わせなどに幅広く活用できます。