インドネシア共和国
ジャカルタ
南島で出会う。ラーメンとパン
日本のラーメンと同様に中国から伝わり、インドネシアを代表する麺料理となった鶏ラーメンの「ミー・アヤム」。鶏肉以外の具もさまざまで小ぶりの器に麺とスープが別々に提供されることが多く、朝食や軽食にちょうどいいボリューム。
撮影:牧田健太郎
月刊ダンチュウ[dancyu]
2023年7月号
編集タイアップ企画より
日本のラーメンと同様に中国から伝わり、インドネシアを代表する麺料理となった鶏ラーメンの「ミー・アヤム」。鶏肉以外の具もさまざまで小ぶりの器に麺とスープが別々に提供されることが多く、朝食や軽食にちょうどいいボリューム。
撮影:牧田健太郎
月刊ダンチュウ[dancyu]
2023年7月号
編集タイアップ企画より
インドネシア共和国ジャカルタ
南島で出会う。ラーメンとパン
*取材協力:「Niki’s Kitchen英語料理教室」各国本場の味をネイティブ講師に教わる料理教室。今回は、インドネシア料理のイデリア先生、東南アジア料理に詳しいサチ先生が担当。
www.nikikitchen.com
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赤道にまたがる1万数千の島々──。世界最大の群島国家であるインドネシアの首都・ジャカルタは今、経済成長が急ピッチで続く東南アジア有数の大都市。人口密度は東京の約2倍。国内外から多くの人が集まり、あふれるほどの熱気と喧騒に包まれている。
そんな活気ある街で出会える麺料理が「ミー・アヤム」。ミーは麺、アヤムは鶏の意味で直訳すれば鶏ラーメン。鶏油や醤油で和えた麺にスープは鶏だし。具も甘辛くした鶏肉や鶏団子など、まさに鶏づくしの1品だ。
濃厚な旨味とコクで一気に食べさせるおいしさは、スパイスやハーブが香るこの国の料理の中では少し異質。聞けば中国からもたらされた麺料理が、インドネシアの風土や文化に合わせて変化したという。麺とスープは別々に提供されることが多く、人によって汁麺にしたり、交互に食べたり。何種類ものサンバルで味変させる喜びもある。屋台や食堂では時間を問わず大人気。現地の人にとっては、すでに自国の味なのだ。
そもそもモザイクのように入り組んだジャカルタの食。国内約300を数える民族の多彩な文化が流れ込み、加えて中国や、旧宗主国のオランダをはじめヨーロッパの影響も根づいている。パンも人気で、特に食パンは揚げたり、チーズやチョコ、フルーツと合わせて炭火焼きのトーストサンドにしたり……。国籍より先においしさを楽しむ心が、この街を元気にしてきたに違いない。
さて、東南アジアの食と言えば屋台を抜きに語れない。この街も早朝から多様な屋台が立ち、通勤客や、今朝は屋台のトーストが食べたいといった家族のリクエストで買いに来た住民たちで賑わう。「起きるとまず、何食べようかって考えるの」とうれしそうな現地の人。選択肢はたっぷり。朝から笑顔が多いこの街の秘密がここにある。
おススメのパン
好みのフルーツで。インドネシアのトーストサンド「ロティ・バカール」
バターが香る食パンとチョコ、チーズ、フレッシュフルーツのハーモニー
ジャカルタの屋台で昔から人気のパン料理と言えば、炭火で焼くトーストサンドの「ロティ・バカール」。具やトッピングはさまざまですが、定番はチーズとチョコやジャムの組み合わせ。家庭でもつくられ、最近はカフェなどでフルーツを加えたお洒落バージョンもポピュラーになっています。今回は、夏のフレッシュフルーツを使ったアレンジレシピをご紹介。
おススメのパン
材料(1人分)
ロイヤルブレッド(6枚切り) |
2枚 |
チョコスプレッド |
大さじ1 |
シュレッドチーズ |
ひとつかみ |
バター |
小さじ2 |
[トッピング] |
|
パイナップル(輪切り) |
2枚 |
チョコスプレー |
適量 |
シュレッドチーズ |
適量 |
作り方
- ロイヤルブレッド1枚の片面全体にチョコスプレッドを塗ったらシュレッドチーズを散らし、もう1枚のロイヤルブレッドをかぶせてサンドイッチを作ります。
- フライパンにバター半量を溶かしたら①を入れ、中火で下面がカリッとするまで焼きます。
- ②をいったん取り出したフライパンに残りのバターを加えて溶かしたら、上下を返した②を戻し入れ、反対の面も同様に焼きます。
- ③を器に盛りつけてから、食べやすく半分に切ったパイナップルをのせ、シュレッドチーズ、チョコスプレーをたっぷり散らします。
ひとくちメモ
フルーツはパイナップルに限らず、お好みのもので。夏ならマンゴーやメロン、ほかにバナナや苺などもお薦めです。