ベルギー王国
ブリュッセル
中世の香り漂う、
美食の王国の食卓で
外はサクッ、中はふわふわ。メレンゲを混ぜた生地が絶妙の「ブリュッセル風ワッフル」。写真は粉糖をふり、チョコレートソースとバニラアイスを合わせてあるが、アレンジは自由。奥はベルギーの冬の楽しみ、ホットチョコレート。
撮影:牧田健太郎
月刊ダンチュウ[dancyu]
2024年1月号
編集タイアップ企画より
外はサクッ、中はふわふわ。メレンゲを混ぜた生地が絶妙の「ブリュッセル風ワッフル」。写真は粉糖をふり、チョコレートソースとバニラアイスを合わせてあるが、アレンジは自由。奥はベルギーの冬の楽しみ、ホットチョコレート。
撮影:牧田健太郎
月刊ダンチュウ[dancyu]
2024年1月号
編集タイアップ企画より
ベルギー王国
ブリュッセル
中世の香り漂う、
美食の王国の食卓で
*取材協力:「シャン・ドゥ・ソレイユ」東京都千代田区内神田1-10-6 ☎︎03-5281-0333
ブリュッセルの三つ星レストランで修業したシェフによるベルギー料理、ベルギービールが楽しめる。
www.champdesoleil.com
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本国よりおいしいフレンチがあると讃える人もいる。ビールやチョコレートなどの名物や、人口に比したミシュラン星付き料理店の多さでも知られるベルギー。その玄関口が首都ブリュッセルの中央駅だ。駅舎を出れば、中世の面影残る街並みや建造物が訪れる人を迎え、無数の飲食店が立ち並ぶ美食の世界へと誘う。
そんな情景に華を添えるのが、あちこちの店や屋台で焼かれるワッフルの甘い香り。実はベルギーワッフルには系統が二つあり、一つは丸くて甘いリエージュ風。そしてもう一つが、長方形で生地自体の甘さは控えめ、この街の名を冠した「ブリュッセル風ワッフル」だ。外はサクッ、中はふわりとした軽い食感が特徴で、ソースなどを添え、ナイフとフォークで味わう。ゆったりと楽しむ住民たちの姿は優雅な街の景観に溶け込むようだ。
伝統的なデザートの印象だが、聞けば、家庭ではもっと自由に食べられているとか。卵やサーモン、チキンなどの具をのせ、オープンサンドのようにして朝食や夜食に楽しむ人もいる。「楽しみ方が多様なのもブリュッセルらしさだよ」と、街をよく知る人は言う。
EUの拠点。さまざまな国の言葉や習慣が行き交う国際都市でもある。歴史を辿れば、遥か昔からヨーロッパの要衝として多様な人、モノが共存する文化を築いてきた。ブリュッセルは、そんなこの街の人々が進化させてきた美食の都。誰もがおいしいと思える世界を目指して。
さて、そんなブリュッセルの朝。中央駅には今日も国内外から多くの人たちが降り立つ。仕事や観光の前に朝食を──そんなときにも心強い駅。早くから開く店が多く、駅中でも外でもおいしい食事にありつける。そして温かいコーヒーとサンドイッチを味わいながら思うだろう。この街では幸福な時間が待っていそうだと。
おススメのパン
手作りマヨネーズも美味。
「海老と彩り野菜のタルティーヌ」
洗練された見た目と味わい。
優雅なブランチにもぴったり
美食の王国はパン料理も美味。なかでも朝食にもランチにも活躍するのが、薄くスライスしたバゲットに好みの具材をのせて楽しむオープンサンド「タルティーヌ」です。今回は、日本と同じく海の幸がおいしいベルギーらしい一品を、カフェ風アレンジでお届けします。
おススメのパン
材料(2人分)
スペシャルパリジャン(斜め薄切り) |
4枚 |
ブラックタイガー(他の海老も可) |
12尾 |
アボカド(皮と種を取る) |
1個 |
セロリ(茎) |
1本 |
パプリカ(赤) |
1/4個 |
紫玉ねぎ |
1/2個 |
ミニトマト |
3個 |
ゆで卵 |
1個 |
マヨネーズ(※) |
大さじ6 |
※[マヨネーズ](作りやすい分量) |
|
卵黄 |
2個 |
白ワインビネガー |
小さじ1 |
ディジョンマスタード |
大さじ1 |
塩、胡椒 |
各少々 |
サラダ油 |
360ml |
作り方
- マヨネーズを作ります。サラダ油以外の材料をすべて入れたボウルに、サラダ油を約小さじ1ずつ加え、そのつど素早く混ぜて乳化させてもったりとしたクリーム状にします。出来上がったマヨネーズのうち大さじ4を別容器に取り置き、適量(約大さじ2)を絞り袋に入れます。
- ブラックタイガーは背ワタを取り、塩適量(分量外)を加えた湯で下ゆでしてから殻をむいて縦半分に切ります。アボカドは薄切り、セロリは筋を取ってざく切り、パプリカはざく切り、紫玉ねぎは薄切り、ミニトマトはヘタを取って四つ切りにします。ゆで卵は角切りにしてからザルなどで裏漉しします。
- スペシャルパリジャンはトースターなどでこんがり焼きます。
- ③それぞれの片面に①で取り置いたマヨネーズを大さじ1ずつ塗り、➁のアボカド、ブラックタイガー、セロリ、パプリカ、紫玉ねぎを1/4量ずつのせ、裏漉ししたゆで卵を1/4量ずつ散らします。
- ④に①で絞り袋に入れたマヨネーズを1/4量ずつ絞りかけ、②のミニトマトを3切れずつ散らします。
- ⑤を器に盛り(1人分2つ)、お好みでフライドポテトやクレソン(分量外)などを添えます。
ひとくちメモ
市販のマヨネーズでもおいしくできますが、手作りマヨネーズのおいしさは格別です(冷蔵庫で約1週間保存可能)。ブラックタイガーは刺身用の甘海老やカニカマ(ともに生)に替えたり、具はマヨネーズと和えてからパンにのせてもOKです。