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幸せを呼ぶ早春の祭り。主役はポンチキ! 幸せを呼ぶ早春の祭り。主役はポンチキ!

ポーランド共和国 ポーランド共和国

幸せを呼ぶ早春の祭り。
主役はポンチキ!

今年は2月11日。ポーランドの春待ちの祝祭日“脂の木曜日”の主役とも言える揚げパン「ポンチキ」は、普段からおやつに、朝食にと人気の国民的スイーツだ。生地は揚げてあるのに驚くほど軽く、フィリングは手前の薔薇ジャムのほか、クリームやフルーツなど多彩。
撮影:牧田健太郎

月刊ダンチュウ[dancyu]2021年 3月号

月刊ダンチュウ[dancyu]
2021年 3月号
編集タイアップ企画より

今年は2月11日。ポーランドの春待ちの祝祭日“脂の木曜日”の主役とも言える揚げパン「ポンチキ」は、普段からおやつに、朝食にと人気の国民的スイーツだ。生地は揚げてあるのに驚くほど軽く、フィリングは手前の薔薇ジャムのほか、クリームやフルーツなど多彩。
撮影:牧田健太郎

月刊ダンチュウ[dancyu]2021年 3月号

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2021年 3月号
編集タイアップ企画より

幸せを呼ぶ早春の祭り。主役はポンチキ!
ポーランド共和国 ポーランド共和国

幸せを呼ぶ早春の祭り。主役はポンチキ!

*取材協力:「ポンチキヤ」東京都調布市菊野台1-27-20 本場に匹敵するおいしさのポンチキで知られる都内唯一のポーランド料理店。
https://poland.saleshop.jp

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ポーランド語で、2月は「LUTY(ルティ)」。“厳しい”を語源に持つ冬の真っただ中。だが、そんな憂鬱も一気に吹き飛ぶ行事がこの国にはある。“脂の木曜日”。キリスト教の春の祭典・復活祭の52日前に定められた移動祝祭日で、老若男女、大好物の揚げパンを思う存分に楽しむのだ。

パンの名は「ポンチキ」。一説では15〜16世紀の発祥で、ドーナツの原型とも言われている。実際、見た目はよくある丸いドーナツ。でも、一口食べると食感に驚かされる。特に揚げたては格別で、ふわりと軽い生地はとろけるよう。伝統的な薔薇ジャムのフィリングを選べば、小麦の風味と花の香りが絶妙に混じり合い、口の中にあふれる。生地に少量のポーランド産ウォッカを加えるのがおいしさの鍵なのだとか。

そもそも脂の木曜日とは、復活祭前の断食期間に向けて食材を使い切り、ご馳走の食べ納めをする日であった。時代とともに断食の習慣は廃れ、近年は“ポンチキの日”とも呼ばれるようになった。家で職場で皆が分け合いながら、一足早く春が来たかのような笑顔で食べまくる。多い人で十数個! 食べると幸せになるとの言い伝えもあるが、その光景こそ幸福そのものだ。

もともと食を愛する国民性。食文化も豊かで、世界一種類が多いと言われるスープをはじめ、多彩な料理が存在する。複雑な歴史と同様、食もロシアや中東欧諸国の影響が入り組んでいるが、そこにはポーランド流のこだわりや楽しみ方が必ず加味されていて、世界からの評判も上昇中。食に関して今、この国は春真っ盛りである。

パンの種類も豊富。満喫するのに三食では足りないということか、ポーランドでは朝昼晩に加え、午前中に二度目の朝食をとる習慣がある。メニューはサンドイッチなど一度目と差はないが、パンや具を替えて楽しむ。多忙な現代でも消えることのない習慣。幸福を支えるのはおいしい時間であることを、この国の人々は知っている。

おススメのパン
ロイヤルブレッド

街角で大人気! ポーランド風ピザトースト「ザピエカンカ」

街角で大人気! ポーランド風ピザトースト「ザピエカンカ」

マッシュルームたっぷりのトマトケチャップ味。簡単アレンジで3つのおいしさを楽しもう!

「ザピエカンカ」は、ポーランドで古くから愛されるストリートフードの代表格。街角のスタンドなどで売られ、小腹が空いたときの間食としても大人気です。細長いパンの上に、マッシュルームのソテーなどの具とチーズをのせて焼き、トマトケチャップをかけたもので、現地では20〜30㎝もあるビッグサイズがお約束。今回は、食パンを使ったつくりやすいアレンジレシピを紹介します。

おススメのパン
ロイヤルブレッド

材料(1人分)

ロイヤルブレッド(6枚切り) 1枚
マッシュルーム 100g
玉ねぎ 1/5個
バター 小さじ1
とけるチーズ 60g
トマトケチャップ 適量
塩、胡椒 各少々
黒オリーブ、チャイブ、ベーコン 各少々

作り方

  1. フライパンにバターを熱し、粗みじん切りにした玉ねぎを、塩少々をふって弱火で炒めます。
  2. 玉ねぎがしんなりしてきたら、粗みじん切りにしたマッシュルームを加え、強火で炒めます。出てくる水分を飛ばすように2〜3分炒めたら、塩、胡椒各少々で味を調えます。
  3. ロイヤルブレッドを3等分に切り、それぞれに②の1/3量と、とけるチーズを20gずつのせたら、オーブントースターでチーズが溶けて香ばしい焼き色がつくまで焼きます。
  4. ③にトマトケチャップをかけ、一つ目には輪切りにしたブラックオリーブ、二つ目には細かく刻んだチャイブ、三つ目にはカリカリに焼いて刻んだベーコンと、3種類の異なるトッピングをのせて仕上げます。

ひとくちメモ

バターでソテーしたマッシュルームの香りと食感が魅力的。日本人になじみやすい味わいのピザトーストです。アレンジは自由自在。
パルミジャーノやモッツァレラなどチーズを替えるだけでも、一味違ったおいしさが楽しめます。

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