アメリカ合衆国
シカゴ
チーズあふれる!
“超級”ピザ&サンドイッチ
シカゴ風ピザ「ディープディッシュ」。あまりの具の多さから、焼き時間は30〜40分。表面が焦げやすいため、具の重ね順はチーズが下でソースが上と一般のピザと逆。サイズによっては一枚1kgものチーズを使うとか。コーンミール入りのクラストがサクッとしておいしい。
撮影:牧田健太郎
月刊ダンチュウ[dancyu]
2021年 9月号
編集タイアップ企画より
シカゴ風ピザ「ディープディッシュ」。あまりの具の多さから、焼き時間は30〜40分。表面が焦げやすいため、具の重ね順はチーズが下でソースが上と一般のピザと逆。サイズによっては一枚1kgものチーズを使うとか。コーンミール入りのクラストがサクッとしておいしい。
撮影:牧田健太郎
月刊ダンチュウ[dancyu]
2021年 9月号
編集タイアップ企画より
アメリカ合衆国シカゴ
チーズあふれる!“超級スーパー”ピザ&サンドイッチ
*取材協力:「Niki’s Kitchen英語料理教室」各国本場の味をネイティブ講師に教わる料理教室。今回は、アメリカ料理のサチ先生が担当。
www.nikikitchen.com
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ぎっしりと楽しみが詰まった夏のシカゴ。摩天楼が並ぶ美しい街は、例年なら連日のようにあちこちでフェスやイベントが開催され、ミシガン湖には湖水浴やウォータースポーツ目当ての人々が集まってくる。長い冬とは対照的に急ぎ足で過ぎ去る季節。時間を無駄にしまいと、全力で満喫するのが本来のシカゴアンだ。
友人や家族で食卓を囲む機会も多い時季。この街ならではの一皿と言えば、「ディープディッシュ」。ここ数年、日本でも人気上昇中のシカゴ風ピザだ。文字通り、深皿状の生地(クラスト)は高さが何と5cm以上!熱々を切り分けると、焼けたトマトソースの下から大量のチーズと具があふれ出す。
「チーズの味しかしないのでは?」
「これがピザ?キッシュじゃないの?」
いろいろな声が聞こえてきそうだが、心配無用。サクッとした生地にチーズのコク、トマトソースの酸味がマッチして思いの外に軽い。見た目だけでなく、おいしさも十分の“超級(スーパー)”ピザである。
そもそもピザは、ハンバーガーやホットドッグに匹敵するアメリカの国民食。生地が薄い・厚い、形が丸い・四角い、大きさやトッピング……。地域ごとに多彩なスタイルが生み出されてきた。身近なパン料理にも影響を与え、ピザ味のサンドイッチは全米の家庭で広く親しまれている。
さて、シカゴと言えば『ミシュランガイド』がブランチ部門をつくった最初の街でもある。カフェにダイナー、高級レストランまで個性豊かなブランチを提供し、休日ともなれば朝からアメリカンブレックファストやパンケーキに舌鼓を打ちながら、今日の計画を立てる人々の姿が見られる。
アメリカ有数のグルメシティが、ひと際輝きを放つシーズン。シカゴアンを真似て、サンドイッチをテイクアウトして公園や湖畔で楽しむのもいい。太陽の季節を思う存分に楽しむ、人生への愛にあふれたシカゴの夏の味がする。
おススメのパン
ピザ愛が伝わるアメリカ家庭の味。「ピザ・グリルドチーズサンドイッチ」
食パン×チーズ×ピザソースに、リッチなバターの香り。ピザトーストとはひと味違うおいしさ
アメリカの定番朝食の一つ、グリルドチーズサンドイッチにピザソースを加えたアレンジ版。アメリカンたちのピザ愛が伝わってくるレシピです。
おススメのパン
材料(1人分)
ロイヤルブレッド(8枚切り) |
3枚 |
ピザソース(※) |
40g |
シュレッドチーズ |
40g |
ペパロニ(アメリカ風サラミ)スライス |
8枚 |
バター |
小さじ2 |
※[ピザソース](作りやすい分量) |
|
ホールトマト缶 |
1缶(400g) |
オリーブオイル |
大さじ1/2 |
アンチョビ(フィレ) |
1/2枚 |
にんにく(みじん切り) |
1片分 |
鷹の爪(種を取る) |
1/4本 |
フレッシュバジル(みじん切り) |
大さじ1/2 |
ドライオレガノ |
ひとつまみ |
砂糖 |
ひとつまみ |
塩、胡椒 |
各少々 |
作り方
- ピザソースを作ります。まず鍋でオリーブオイルを中火で熱し、アンチョビをさっと炒めたら、にんにくを入れて焦がさないように1分ほど炒め、鷹の爪、フレッシュバジルも加えて弱火で3分ほど炒めます。
- ①の鍋にホールトマトを潰しながら缶汁ごと入れ、ドライオレガノも加えて中火で水分がとぶまで煮詰めたら、砂糖、塩、胡椒で味を調えます。その後、常温に冷ましておきます。
- ロイヤルブレッド2枚は、片面にバターを半量ずつ塗ります。
- ③の1枚をバターが塗られた面を下にしてフライパンに入れ、その上に②のピザソース20gを塗り、シュレッドチーズ20g、ペパロニ4枚を散らし、ロイヤルブレッド1枚(バターを塗らなかったもの)をのせます。
- ④のパンの上に、さらにピザソース20gを塗り、シュレッドチーズ20g、ペパロニ4枚を散らし、③の残ったロイヤルブレッド1枚を、バターが塗られた面を上にしてのせます。
- ⑤のフライパンに蓋をして弱火〜中火で5分ほど焼き、下面がきつね色になったら上下を返して反対側も同様に焼きます。食べやすいよう斜め半分に切り、お好みでピクルスなどとともに器に盛ります。
ひとくちメモ
ほのかに甘く、ハーブの香りが効いたピザソースが決め手のレシピ。市販を使うのも可ですが、できるだけ手作りのおいしさを楽しみましょう。残ったピザソースは、冷蔵庫で約3日は保存可能です。