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パンを味わう。暮らしが育む傑作レシピ パンを味わう。暮らしが育む傑作レシピ

ポルトガル共和国アレンテージョ ポルトガル共和国
アレンテージョ

パンを味わう。
暮らしが育む傑作レシピ

周りはボリューム満点の肉!パンでできたオムレツのような姿のアレンテージョ料理「ミーガス」。地元民にとってはこれでもメインの付け合わせとのことで、もとは硬くなったパンをおいしく食べるために生まれた一品だが、今ではミーガス用に乾燥させたパンも売られている。
撮影:牧田健太郎

月刊ダンチュウ[dancyu]2022年 5月号編集タイアップ企画より

月刊ダンチュウ[dancyu]
2022年 5月号
編集タイアップ企画より

周りはボリューム満点の肉!パンでできたオムレツのような姿のアレンテージョ料理「ミーガス」。地元民にとってはこれでもメインの付け合わせとのことで、もとは硬くなったパンをおいしく食べるために生まれた一品だが、今ではミーガス用に乾燥させたパンも売られている。
撮影:牧田健太郎

月刊ダンチュウ[dancyu]
2022年 5月号
編集タイアップ企画より

パンを味わう。暮らしが育む傑作レシピ
ポルトガル共和国アレンテージョ ポルトガル共和国アレンテージョ

パンを味わう。暮らしが育む傑作レシピ

*取材協力:「マル・デ・クリスチアノ」東京都渋谷区富ケ谷1-3-12 4階 ☎︎03-6804-7923 おいしいポルトガル料理とワインに出合える店。
www.cristianos.jp/mar/

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ポルトガルを東西に横切るテージョ川。北岸に位置する首都リスボンから見れば、川の南側は別世界だ。どこまでも続く田園と中世の趣を残す村々。アレンテージョ地方。直訳するとテージョの向こう。時間が止まったような風景がそこに広がる。

観光地化もあまり進んでいない地域だが、ポルトガルを旅すると、なぜかその名をよく耳にする。実は、旨いものが多いことで知られる土地。特産のワインやチーズ、ジビエに魚介類、農産物もさることながら、郷土が生んだ傑作レシピが多いのだ。

なかでも代表格が「ミーガス」だ。まず、にんにくやスパイスをまぶした豚肉をラードで焼き、肉を取り出した後、肉汁たっぷりの脂にパンを投入。水も加えて炒め煮しながら練り固める。旨味と香ばしさの塊となったパンがちょっとクセになる味わいだ。

もともと「食卓に必ずあるのはパン」と言われるほどパンを愛する国民性。焼きたてはもちろん、時間が経って硬くなっても工夫を凝らし、無駄なく味わう文化が根づいている。そんなレシピの一つ一つが郷土料理として受け継がれているのがアレンテージョ。ミーガス以外にも、スープや煮込みなどパンを使う料理が多い。

特に内陸部は乾いた大地が続き、気候も厳しい土地柄。その中でも人々は食卓を大事にし、パンを核においしい暮らしを育んできた。そんな昔ながらの地元の味でもてなされる幸運に恵まれたとき、昼下がりの村の食堂でワイン片手にミーガスを楽しむ老夫婦の姿と出会ったとき、何よりの豊かさを感じる人は決して少なくないだろう。

ところでアレンテージョの村々には、都市部では廃れつつある光景が残っている。早朝、地域のパン屋が各家にパンを届けるのだ。玄関ドアのノブに、パンを入れたパン袋をかけるコトンという音は、昔から変わらぬ住民たちのお気に入り。今日も楽しい食卓が待っている──。温かな思いに包まれる、心地よい朝の合図である。

おススメのパン
ロイヤルブレッド

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パンがおいしいポルトガル。朝食の定番「トースタ・ミスタ」は、そんなパンの国のホットサンド。具はハム&チーズ(手前)がポピュラーですが、バナナ&チーズ(奥)など、さまざまなアレンジで楽しめるのも魅力です。グリルパンなどで焼いたパンの香ばしさがポイント!

おススメのパン
ロイヤルブレッド

材料(2人分)

ロイヤルブレッド(6枚切り) 4枚
[ハム&チーズ]
ハム 1枚
スライスチーズ(溶けないタイプ) 1枚
マヨネーズ 小さじ1
[バナナ&チーズ]
バナナ 1/2本
スライスチーズ(溶けないタイプ) 1枚
バター 小さじ1
きび砂糖 大さじ2

作り方

  1. 最初に[バナナ&チーズ]を作ります。ロイヤルブレッド2枚それぞれの片面に、室温に戻したバターを半量ずつ塗り、さらに同じ面にきび砂糖を半量ずつふります。
  2. ①の1枚をバターときび砂糖がついた面を上にして、厚さ約5mmの輪切りにしたバナナを隙間なく並べ、スライスチーズをのせます。その上から①のもう1枚を、バターときび砂糖がついた面を下にして被せます。
  3. 次に[ハム&チーズ]を作ります。残りのロイヤルブレッド2枚それぞれの片面にマヨネーズを半量ずつ塗り、マヨネーズを塗った面を内側にして、ハムとスライスチーズを挟みます。
  4. グリルパン(なければフライパンでOK)を弱火で熱し、最初に②を入れて両面を約5分ずつ、外側がカリッとするまで焼いて取り出します。次に、③を同様に焼きます。
  5. ④で焼いたそれぞれを2つに切り、1人分につき1つずつ、器に盛り合わせます。

ひとくちメモ

先に[バナナ&チーズ]を焼き、少し置いておくのもポイント。焼いてすぐのバナナは香りが強く、軽く冷ますことで香りが落ち着き、食べやすくなります。具のアレンジはほかにも、バナナ&チョコ、マシュマロ&チーズなどもお薦めです。

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